令和7年度(2025年~2026年)のインフルエンザワクチン予防接種の受付を開始しました。
今年は、9月までにインフルエンザの流行がみられはじめ、インフルエンザによる学級閉鎖もすでに30件以上報告されています。(インフルエンザ様疾患発生報告:JIHS)
令和7年度(2025年-2026年)は、早期からインフルエンザの流行がはじまっており、感染者もより多くなると予測されます。
手洗いやうがいなどの基本的な感染対策に加えて、ワクチンの接種が推奨されています。
- 予防接種は予約制となっておりますので、Web予約 または、診療時間中に電話・受付にてお問い合わせ下さい。
- 点鼻タイプの予防接種( フルミスト点鼻液 )も可能です。
点鼻タイプの予防接種については、数に限りがありますので、電話・受付にてお問い合わせ下さい。
~ インフルエンザ予防接種「注意事項」「予診票」 ~


インフルエンザにより毎年亡くなられる方が発生しており、感染拡大・重症化防止の点からインフルエンザの予防接種がすすめられています。
むらのひがしクリニックでも、令和7年度(2025年~2026年)の インフルエンザの予防接種の受付を開始いたしました。
当院は、さいたま市内のインフルエンザ定期予防接種実施医療機関であり、埼玉県住所地外相互乗り入れ協力医療機関としても登録されており、さいたま市内だけでなく、さいたま市外の方でも予防接種を受け付けております。
昨年度も、さいたま市北区や大宮区だけでなく、上尾市などをはじめとして多くの方が、当院でインフルエンザワクチンの予防接種をされました。
インフルエンザの流行状況
NIID国立感染症研究所により公開されている
「インフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者数):国立健康危機管理研究機構」
「IDWR速報データ:国立健康危機管理研究機構」
によると、今シーズンは、9月時点で学級閉鎖が発生しており、全国的にインフルエンザの流行が早期に確認されています。
令和7年度(2025年-2026年)は、当院に受診される患者様にもインフルエンザの発生がすでに確認されており、さいたま市でのインフルエンザの流行も注意する必要があります。
インフルエンザワクチンの有効性
日本における研究では、65歳以上の健常な高齢者については、約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったという報告があります。
また、0~15歳では1回接種で68%、2回接種で85%、16~64歳では1回接種で55%、2回接種で82%の発症予防効果があったとする報告がございます。
米国疾病対策センター(CDC)における調査によると、インフルエンザは雇用主や企業にも影響を及ぼし、米国では年間推定112億ドルの直接的および間接的なコストが発生しています。
インフルエンザワクチンは、すべての年齢層において、インフルエンザ関連の通院や入院を40〜60%減少させることが示されています。
(Leading Health Organizations Urge Flu Vaccination for Those at Higher Risk)
インフルエンザワクチンは、毎年数百万件の呼吸器感染症の予防に役立っています。たとえワクチンが感染を完全に防げなかった場合でも、病気の重症度を軽減し、入院や死亡などの深刻なインフルエンザ関連合併症を防ぐことができます。つまり、ワクチンを接種した人は、インフルエンザによって重症化する可能性が大幅に低くなるということです。
2023-2024年のインフルエンザシーズンにおいて、米国疾病予防管理センター(CDC)は、インフルエンザワクチンによって以下の予防効果があったと推定しています。
(Influenza Vaccine Options: 2023-2024 Season)
- インフルエンザ関連の疾患:980万件の予防
- インフルエンザ関連の入院:12万件の予防
- インフルエンザ関連の死亡:7,900人の予防
2022-2023年のシーズンにおいては、インフルエンザワクチンの有効性は全年齢で46%(生後6か月~4歳の小児では54%)であり、600万人のインフルエンザ関連の病気、290万人のインフルエンザ関連の医療機関受診、6万5,000人のインフルエンザ関連の入院、そして3,700人のインフルエンザ関連の死亡を防ぐことができたと報告されています。
インフルエンザワクチンの株
インフルエンザワクチンは、毎年その年の流行を予測して製造されます。
そのため、昨年にインフルエンザワクチンを接種した人も、接種が推奨されます。
ワクチンの株選定にあたっては、世界で分離されたウイルス株とワクチン候補株の
反応性や、ワクチン製造所における製造効率などを踏まえた総合的な見地から評価・選
定されています。
日本で同じ年に製造されたワクチンは製造会社に関わらず中身は同じものになります。
どのメーカーでも配合ワクチン株の種類や含有量は同じです。
2025~2026年シーズンのインフルエンザワクチンとして、国立感染症研究所からは以下の3株がワクチン製造株として選定され、今期のインフルエンザワクチンに使用されます。
今期のインフルエンザワクチンには、3種類の(季節型)インフルエンザウイルス(A新型=H1N1pdm、A香港型=H3N2、B型ビクトリア系)のとげ(H鎖)の部分が含まれています。
A型株
- A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)
- A/パース/722/2024(IVR-262)(H3N2)
B型株
- B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
インフルエンザワクチンの接種回数
さいたま市のインフルエンザワクチン定期接種
さいたま市では、65歳以上の高齢者や、60歳以上で心臓、腎臓若しくは呼吸器等の機能に極度の障害(身体障害者1級相当)を有する方々は、インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチン定期予防接種が助成されます。「令和7年度インフルエンザワクチン定期予防接種および新型コロナワクチン定期予防接種について」
手洗いやマスクの着用に加えて、インフルエンザの予防接種により、インフルエンザの予防・感染拡大・重症化の防止がすすめられます。
熱がでたり、体調の悪いときは早めに医療機関へ受診してください。
むらのひがしクリニックでは、インフルエンザの予防接種だけでなく、新型コロナウイルスワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンの予防接種や小児予防接種など、各種予防接種を実施しています。
予防接種は予約制になっておりますので、お電話や受付にてお問い合わせ下さい。
また、ご不明なことなどございましたら、お気軽にご相談下さい。